ドラクエは、人生を救う

あとの人生はオマケみたいなもんだよ

孤独な太陽 by エレファントカシマシ

自分が思うほど、相手は自分のことを思ってくれないもんだ


いつも、自信がない。
なんで自分はこんなんなんだろう、とか、どうしてあの人もこの人もみんな出来ているのに自分は出来ないんだろう、とか。
あの人がこんなことを言ってくるのは、きっと自分がこうであるせいだ。
なぜ馬鹿にされるんだろう、馬鹿にする人は優っていて私は劣っているのか。


考えすぎ
細かいことは気にするな
自分を持ち、自分らしくあれ
自分を認めてやらないと、物事の基準が他人との比較によって決められることになる

そんなフレーズが、こんな自分によく向けられる定番だ。


自分にないものを持っている人を、強く尊敬する。
いいなぁ、羨ましいなぁ、という羨望だけではなく、どうしたらあんな風になれるのか?どうしたら堂々と胸を張れるのか?
その方法が・そういう生き方が、自分にはきっと必要な要素であるのに、どうしたら手に入れられるのかが分からなかった。

今も、分からない。


とても大事な友人がいた。
あくまで私にとっての大事、であり、その人からしたら私が大事のポジションに収まるはずもないのは明らかなのであるが。

いいんだよ、一方的だとしたって。


大事な友人、にも種類があって。

どんな話でも聞いてくれる友人。
どんな話をしてくれるのか、聞いていたい友人。
そういう小難しいことはもう全部抜きにして、遊びなんだからうわーーっと楽しくやろうぜ!って純粋に楽しめる友人。


その人は、話を聞いていたいタイプだった。


強いリーダーシップを持っていて、周囲から慕われており、常に人気者だった。
ゲームの腕前もすごく上手で、口先だけで物を言わず実力が伴っており、説得力があった。

すごくカリスマ性のある人だな、と出会った当初から思っていた。

自信家でもあるが、そういった部分は表立っては出さない賢い人だった。
自分のところに人が寄ってくるのは「~~が出来る」という部分を利用されているだけだ、と常々そう言っていた。


なんでこんな、ショボショボで弱くて下手っぴで面倒臭がりで雑で適当な私と仲良くしてくれるんだろう。
とずっと思っていた。
彼はこう言う、「余ってしまった自分の力は使い切ってしまいたい」と。

昔観た映画にあったセリフだと言う。


大いなる力には、大いなる責任が伴う


それを観て以来、自分の能力を、それを必要とする人のために使うことを惜しまずにしてきたのだと。


ショボショボで弱くて下手っぴなので、常にエンドコンテンツなど最前線を走る彼と同行できるものなど少なく、私達はよく会話をしていた。
人気者であったので、皆がログインする時間帯にはもう他の人に捕まっており、話せるのは深夜の時間帯がほとんどだった。

0時を過ぎる頃まで待つと、彼曰く「人の手伝い」からようやく解放される時間が訪れ、パーティを解散してソロになる。
その頃を見計らって話しかけて、訪問してただ会話をする。
本当にただ、会話をするだけ。
延々と、2時間も3時間も。

話を聞きたいがためだけに、5時半起床なのに無理してよく2時3時まで起きていた。

よく、朝が明けた。
新聞が来た、目覚ましが鳴ったw と言う。
そんな時間まで、どこに遊びに行くという事もなく、何の敵を倒しに行くという事もなく、ただ会話をしていた。


もう辞める、と言った時があった。
もう人に利用されるのはこりごりだと。
どいつもこいつも自分が一番大事で、そのために他人を利用したり見下したり、そういうのに巻き込まれるのはもう疲れた、と。

あまりにも唐突に宣言されたので、しばらく泣いていた。

自分の中での存在が、大きすぎた。


このブログは今でこそ星ドラブログのようになっているが、以前はまったく違う話題をつらつらと書き綴っており、それらの記事は今は下書き状態にして封印してあるのだが、その履歴を見ると、7月末に始めて8月にフレンドになり、9月にはもう彼に関する悩みをそこに書いていた。

自分を利用してくる人、束縛しようとする人、恋愛対象として見てくる人が嫌だと言う。

そんな彼に嫌われないためには、どこまでが「利用する」ことになるんだろうか。
こんな弱い自分が遊びに誘うと、それは向こうに取ってみればただの「お手伝い」となり、「利用する」ことになってしまうのか。
どこまでが「束縛する」ことになるんだろうか。
こんなに毎日彼の所在を確認しては、悩んだり落ち込んだりしているのは、恋愛脳ってことになるのだろうか。

そう思うと、怖くてなかなか話しかけられなかった。


辞める、と宣言された日。
0時を過ぎてもう1時も近い頃、少し話しに行っていい?と訪問した。


いろんな話をした。
ドラクエを始めてから今までのこと。
そこであったいろんな出来事。

そして、いろんな方面へ話が及んだ。
自分の生い立ちを少し語ってくれた。

そのせいで大きな誤解をされたときの話をしてくれた。
多分、周りからそういった誤解を受けやすい境遇だったのだ。
その当時の怒りを静かに語っていたが、その悲しみというか苦しみというのか、内に秘めていた感情が伝わってきた。


これまでずっと、こうして誤解されながら生きてきたんだなこの人は。と思った。


私が想像していた以上の話だった。
めちゃくちゃビックリした。
そんな境遇の人、ドラマや小説の世界にしか存在しないんではないかなと思っていた。
現実に、今自分の目の前にいるだなんて…。


隠し事が出来ない性分なので、ドラクエで遊ぶ友人たちの話もよく家族にしていた。
何日後かに、「先日こんな話をしてね」ってこの日に会話した内容の一部を話すと、「えーそうなんだ、かわいそう」と家族は言った。


…瞬間、物凄い違和感を感じた。


かわいそう。


…そうなのか?


多分、彼の境遇を聞いてそういう感想を持つ人の方が大多数なんだろう。
一般的に見たら、きっと「かわいそう」側に仕分けされる生い立ちなんだろうな。


だけど、それってなんだか違うんじゃないか。
かわいそう、って何なんだ。
普通はこうなのに、自分もこうなのに、その普通には該当しない。だからかわいそう。
そう憐れんでいるのか。
それってなんだか、まるで下に見ているような感じじゃないか。


彼はきっと、「かわいそう」などと言われたら嫌なんだろうなぁ、と思った。


自分のことをかわいそうだなんて、これっぽっちも思っていない。
自分は自分として揺るがず、他人の物差しで比べられるような事を嫌い、自信を持って常に堂々としていた。


羨ましいな、と思った。
私にないものを、全部持っていた。
どうしたらこんな風に強くなれるんだろうか。


そんな強い生き方が、誤解も多く生んだ。
私が彼について話すと、彼を知らない多くの人は、彼を批判した。


俺はあいつは嫌いだ。

はっきり言うべき時に言わないから、傷付く奴が出る。

あの人の、どこがそんなにいいの?

いつも面倒臭そうな話し方するよね。

こういう言い方は酷かもだけど、もう放っときなよ。


いやいや、誤解される言い方とか態度しちゃうんだけど、本当はこうなんだよ~…といくら説明しても、実際に彼と話したり関わる機会のほぼない友人たちに理解されることはなかった。

○○さんにももちろんいいところがたくさんあるんでしょうけど、戦闘仲間の△△ちゃんをひどい言葉で傷つけて自分の気分で復縁して、それだけでは飽き足らず△△ちゃんに「悠ちゃんが嫉妬しているから気をつけた方がいい」などど悠さんと△△ちゃんの仲をも決定的に壊しかねないような事を吹き込むクズ男のどこがそんなに好きですか? 「まわりから誤解されやすいだけで○○さんはそんな人じゃない」とまだ言いそうだけど 残念ながらこのエピソードだけ見ても他のいい所が全部吹き飛ぶレベルのクズです(笑) ○○さんがモテるのはそうやって他人の心を大きく揺さぶって自分から離れられなくさせるのが上手いからです。意識的か、無意識にやってるかはわからないけど そういう人はえてして魅力的に見えるもんですしね。 彼が好きなのは自分自身だけです。断言してもいい。 ○○さんが悠さんを今も切らないのは、どうでもいいからです。 姉ちゃんは悠さんを今でも大事に思ってくれているけど、○○さんは悠さんに対してもはや何の感情も抱いてない。悠さんが彼に嫌われないように怯えながらうんと 気を使って出しているメッセージは彼の心には 1ミリも届いていない。あなたが望む返事は彼からは永遠に来ません。悠さんが好きだった「○○さん」はドラクエの中だけの 存在で、彼は死んだんです。もうどこにもいないんです。


以前のブログ時に書いていたDQ10ネタをずっと読んでくれていた人がいて、その方がブログ記事に残してくれたコメントだ。
一部、差し障りある部分を編集&カットさせていただいております。
(悠さん、ってのが私の仮名。福士悠。)

…まあ、この方の言っていることも、ズバリ当たっている部分もあるんだけどさ。


尊敬しているので彼を悪く言う要素はほとんどないのだが、唯一口に出して言える欠点が、ウソをよくつくことだった。

嘘にも種類があり、自分のためにつく嘘。(自分がマズイ状況になったりするのを避けるための嘘)
相手のためにつく嘘。(相手を気遣ってついてあげる嘘)

その、後者の方の嘘をよくつく人だった。


何か発言を求められたとき・発言すべき場に立たされたとき、そこで自分が言いたいことを言う人と、自分が言うべきことを言う人ってのに分かれる、という。(ネットの記事か何かで読んだ)

彼は、常に言うべきことを優先させるタイプだった。
言いたいから言う、ではなく、今この場面では自分にこういう発言が求められている。だからこう言う。


会話が心地良かった、なんて前の記事に書いたことがあったのだけど、よく考えたら、心地良かったのは私だけだったのかもしれない。
心地良くしてくれていたのだ。彼が常に、気を遣ってくれていて。
気配りがとても細やかで、盛り上げが上手で。
でも、彼自身の本音が一体どこにあるのかはまるで分からない。


そんな感じなもんで、このコメントのように誤解されることが多かった。
友人たちはよく、「ショコちゃんがあいつに泣かされている」とそんな風に思っていたようだ。

なんて言うのかな、私の話だけを聞いて判断しようとしても、その人の一部分しか知らない状態なわけじゃないですか。
このコメントをくれた方や、彼を批判してきた私の友人たちは、彼のことを実際には知らないわけですよ。
彼と話したことがあるわけでもないだろうし。

そういう一部分だけを切り取って判断しようとしても、それは本質ではなくて。
喧嘩や何かの仲裁役に入る場合なんてのが分かりやすいと思うけど、両方の言い分を聞いてみないと、どちらの批判もすることはできない。


あんな風に誤解されやすい発言や態度になってしまった理由を私は知っているけど、それを他の友人たちに説明することはできなかった。
とても歯痒かった。もどかしかった。

だが、私がどれほどこんな風に心配しようと、おそらく彼はちっとも気にしていない。
誰にどう誤解されようと、確固たる「自分」が自分の中にあるから、そんなのお構いなしなんである。


うわべだけ取り繕おうとするから疲れるんだよ、とよく言われた。
素の自分を出していけ、と。
そうしたら皆から嫌われそうで怖い、自分の周りから誰もいなくなりそうで…と言ったら、「少し人は減るかもしれないけど、それでも残った人が本当の友達なんだよ」と。


去年の秋に、引退したぞーという連絡があった。
話を聞いてみれば、引退というよりは一時休止という雰囲気だったので、無邪気にゲームを楽しむ彼の事だ、きっと新しい要素が追加されたらまた戻って楽しんでるんじゃないだろうか、と私は思っている。(実際のところがどうなのかは分からない)

そんな連絡をずっと(何ヶ月も)連絡を取っていなかった私に急にくれた理由も、なんとなく分かっている。
その連絡をくれる前に起こったであろう出来事が、なんとなくね。


まあ、その辺の話は、いずれそのうちにでも。もし気が向いたら。



記憶を呼び起こす曲、っていうのがある。

その曲をよく聴いていた当時に起こった出来事。
印象深い思い出。
まるで自分の事を題材に書いたかのような、身に当てはまる歌詞。

明日しか見えないろくでなし この俺は
孤独な太陽 それが男と思ってた


最近ずっと、もう2週間以上、エレカシのベストを聴いている。
この曲がすごく好き。

彼を思い出す。

www.youtube.com

この町の夜は今日もまた 星より輝くけど
孤独な太陽 男はいつも泣いている

ブログ書いてるんだよ、って話はして、一度見てくれたことがあったんだけど、今も続けて見てくれたりしてるのかどうかは分からない。
私の予想では、きっと見ていないだろうと思っているw

別にいいんだ、それでも。
彼が日本のどこかで幸せに暮らしていてくれれば、それでいい。


今月、少し近くに行くよ。
もしかしたらどこかですれ違ったりするかもしれないね。

いずれまたどこかで会うかもしれない、その時まで。
元気でね。